〈社説〉 はつらつと友のもとへ 
広布の活動こそ健康長寿の軌道
 健康は、全ての活動の源であり、大事な人生の礎である。
 季節の変わり目は、一日のうちでも寒暖差があり、体調を崩しやすくなる。御書に「貪り・瞋り・癡かの三毒が次第に強盛になっていくにしたがって、次第に人の寿命も縮まる」(1465ページ、通解)
と仰せだ。煩悩に流されない聡明な生き方が求められよう。食生活や運動など、身近なところから生活リズムを整えて、万全の体調管理を心掛けたい。
 健康上の問題で日常生活が制限されず生活できる期間を「健康寿命」という。厚生労働省によると、平均寿命と健康寿命には、男性で約9年、女性で約12年の差がある(平成25年)。長寿社会を迎
えた今、いかに健康な人生を歩むかが問われている。
健康は、ある一定の状態を指すのではなく、変化するさまざまな環境への“適応”という視点が重要であるという。このことについて、池田先生は「仏法では、生命活動を支え、創造していく力のこと
を『妙』と表現しています」と語っている。
その「妙」の力には三つの意義がある。すなわち、常に新しい局面に対して創造性を発揮する「蘇生」、身体全体をダイナミックに調和させる「具足(円満)」、環境に対して開かれた能動性で働きか
ける「開」。信心根本に生き抜く人には、この「妙」の力が涌現する。
 乳がんを乗り越えた、宮崎県のある婦人部員は、“まさか自分が病気になるなんて”と落ち込んだ。しかし、「地域の学会の皆さんが『祈っているよ』と励ましてくれて、“必ず健康に”と心が強くな
っていきました」と。その後、病気を克服し、がん検診の受診を推進するボランティア団体を設立。「学会活動で教わった“人のために”行動する生き方に、本当の充実を感じます」と笑顔があふれる。
 友のために祈り、友のもとへ足を運び、友と共に語り、励まし合う――学会活動に走る人には、健康な生命が光る。池田先生は語っている。「学会員の皆さまは、広宣流布という『大目的』に向かって
いる。真実の『楽観主義』で進んでいる。エゴと独善がはびこる、社会の現実の真っただ中で、法のため、人のため、社会のために尽くし、みずから『生きがい』と『希望』をつくっている。どれほど尊い
人生か。これ以上の健康長寿の軌道はない」
 誰もが、おのおのの状況に応じた生きがいある人生を歩み、生命の輝きを放つ創価の民衆運動。実りの秋を迎え、今日もはつらつと広布の活動に励もう。
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